オリジナル・特注金具の作成風景
How to make Original Fittings
今回はオリジナル金具のサンプル作成風景と職人技を少しだけご紹介できればと思います。
これまでにないイメージやデザインを形にする為には、今までにつちかった、たくさんの技術や知識、経験と、お客様からいただく新しいアイデアを融合させていかなければなりません。
メタルハウスでは、昔ながらの機械や道具、手作業や職人のカンや経験をとても大切なものとして、お客様の夢や希望、情熱のこもったオリジナル金具を形にする為に日々職人とのコミュニケーション、機械のメンテナンスを地道に続けています。
内径40mm程の丸棒を絞り込んだデザインの手カンの製作です。 真鍮の丸棒から、依頼された形状に手作業で絞りあげて、形を少しずつ作り上げていきます。
この次に、絞り上げる為に長くなっている部分を切断し、両サイドに突き通しのネジ(バーベル仕様)が接続できるように穴をあけ、完成形へ続いていきます。
サンプル製作は常に少量のために、できる限り、高価な型代が発生しないように、イメージをまずは優先していきます。
その為には、職人と長年連れ添った愛着のある道具や機械を上手に使いイメージを形にしていきます。
クラッチバッグの留め具に使用する大きな”ひねり金具”を作成しているところです。
ひねる部分の機械的な構造を取り付けるために”縦フライス”という機械にて金具に溝を掘っています。 次にグラインダー(金属を荒削りする機械)にて正面や、側面に均一感を持たせていきます。
最後はやはり人間の、熟練の職人の手作業ですね。 ていねいに、繊細にヤスリ掛けして仕上げていきます。
均一感や、雰囲気を少しずつ金具に持たせていきながら、お客様からのデザインと照らし合わせながら、丁寧に、ゆっくりと思いを形にしていきます。
革を張る上部のひねる部分も完成し、最終工程に入る前に、入念に構造のチェック。
磨き加工やメッキ加工のあとでは修正はできないために、このタイミングにて最終調整をしていかなければなりません。
ひねりになる金具なので、最終的に裏面からバネ、その他のパーツを組み立てながら強さ、強度を確認していきます。
以下の金具もお客様からの図面を元に作成いたしました。
オーストラリアからの、特注・オーダーメイドのオリジナルブランドネーム入りメタルプレート金具のご注文
Original Metal Nameplate with Original Logos
最近では、インターネットの普及と、デジタル技術の進歩により、写真、デザイン、仕様等の話を、メールやスカイプにて簡単に行う事が可能で、海外のお客様からも依頼が来ることが増えてきています。
今回は遥か遠いオーストラリアにて、ワニ革を使用したバッグメーカーさまから、オリジナルのロゴプレートの依頼を受けました。
お客様から頂いたデザインの上に、図面上ではデザインが簡単ではなかった為、デザインリクエストのピラミッドをネームの両サイドに配置して、確認をさせて頂きました。
まずは、イメージの意思疎通を図るために、基本的に写真と英語にてやり取りをし繰り返し、方向性、クオリティー、生産方法などを決めていきます。
頂いているデザインに対して、本体の部分の金具と、他の付属の金具のバランス等も考えながら、生産方法、製造方法、工程などのイメージを膨らませていきます。
フラットなネームプレートの上に、凸形のピラミッドを取り付けて、また、光沢のあるメッキ仕上げをご希望している為、それぞれの金具のパーツをそれぞれ別途作成し、後加工で取り付けして行く方向で製作していきます。
ピラミッド部分が凸形の形状なので、本体と一体で作成をすると、ピラミッドの周辺が丁寧に磨けなくなる為、完成時に、全体的なメッキのクオリティーが低下します。
今回のお客様は光沢メッキ、最高級のクオリティーがお望みとの事でしたので、本体部分の金具と、ピラミッドの金具の部分を、別工程で、バラバラにて製作していきます。
(本体の準備製作)
バッグに取り付けるネームプレートの為、裏面に割り足をロー付け(純銀を使用した強度のある溶接)していきます。
全てのプレート(今回は500枚)の同じ位置に足を取り付ける為に、正確に位置を鉄定規で、マーキングしています。
時代が変わっても、テクノロジーが発達しても、モノづくりに大切なものは、いつの日も変わらない気がします。
グレーの液体に800cの熱を加えると、主成分の純銀が溶け出し、真ちゅう製の足と、同じく真ちゅう製のプレートと接合接していきます。
バッグ本体にオリジナルのネームプレートを取り付ける為の、真ちゅう製の割り足を、丁寧に、決まった間隔で仮おきしていきます。こうする事で、バッグメーカーさまの作業に滞りがなく進めていく事が可能になります。
足とプレートを約800cまで熱し、まさに、溶接している瞬間です。
全て、手作業です。
分かりづらいですが、プレートの正面が磨き上げられ、光沢が出ているのが見えますか?
正面を磨き、その後にピラミッドを溶接することで、両パーツが一体では磨き上げられなかった部分まで、光沢のある、レベルの高い金具が作成することが可能です。
光沢ニッケル仕上げです。
海外発送、オーストラリア向けなので、オリジナルプレートの正面に曇り止めの、クリアラッカー吹き付けた、仕上げになっています。
ピラミッドの周りも、お客様オリジナルのロゴも綺麗に表現されていますね。
全体的にも、光沢感があり、ワニ革のバッグに取り付けられても、しっかりと、ブランドのイメージを主張えきる、立派な仕上がりにすることができました。
海外発送なので、一つずつ丁寧に、透明なテープで包装して、発送いたしました。
シンガポール、南アフリカ、オーストラリア、香港、ヨーロッパからも問い合わせや受注が増えております。
オリジナル・特注のメタルチャームやメタルタグをオーダーメイドで製作。
Original Metal Alphabet Charm Fittings
東京にてオリジナルブランドを展開しながら、ハンドバッグのメーカー業を営んでいらっしゃるお客さまから、オリジナルのアルファベット金具と、ハート型のチャームの依頼を受けました。
アルファベット全ての文字が必要ということで、A、B、~X、Y、Z、までの26文字を一つ一つ丁寧に、糸のこぎりといわれる、直径1mm以下のノコギリ刃にて、真ちゅうの板から切り出し、原型を作成していきました。
無から、有を作り出せる、職人さんの腕、モノづくりは本当に奥が深いです。
お客様から頂いたデザインはあやふやな文字でしたが、職人の絵心と経験、そして長年の技により、一つずつ金属の原型として形が作られていきます。
職人の手に吸い付くように真鍮の板から一文字、一文字に命が吹き込まれていきます。
ひとつひとつに命が吹き込まれた、生まれたばかりのアルファベットチャームの原型たちです。
通常は一文字の原型代x26文字+型代x26文字=100万円近く初期投資が必要でしたので、なかなかオリジナルアルファベットを作成するチャンスがありませんでした。
そこで、メタルハウスでは、複数のアルファベットの原型をまとめて1つの型にて製作することで、お客さまの初期費用を1/5、1/10分程度に抑える事ができました。
ひとつひとつに磨き加工を加え、光沢のあるニッケルメッキで仕上げたアルファベットたちです。
一つ一つにリングと、小さなチャームが取り付けられているので、お客様のお名前によって、その場でイニシャル等をお取り付けし、オリジナリティー溢れる商品、オンリーワンの商品にすることが可能になります。
次は、長年の技術と経験を持つ職人の手によって、同じように、ハート型のオリジナルアクセサリーチャームの原型を作成し、お客様のアイデアや、デザインを形にしていきます。
小さな作業を丁寧に繰り返し続けることで、お客様からのさまざまなデザインや、デザインの要望に受け答えられる事ができるようになります。
職人手作りのバッグ用特注、完全オーダーメイド手カン金具
Original Metal Handholder Fittings
テレビコマーシャルでもお馴染みの、東京IGINさまより、オールハンドメイド、完全オーダーメイドの持ち手・ハンドル金具の依頼を頂きました。高級感と、重厚感を兼ね備えた、ニッケルサテーナメッキ仕上げの持ち手です。
全ての素材を真ちゅう製にこだわり、大量生産では表現できない質感、光沢、触り心地を、熟練の職人たちの経験と知恵を元に製作表現していきました。
金具の職人といっても、それぞれの職人が得意とする分野や技術があります。そこで、メタルハウスでは、お客さまの作りたいイメージ、アイデアを元に、職人それぞれの個性を見極めながら、その道の熟練の職人たちとオーダーメイドの金具の製作に取り掛かります。
今回は挽き物という金属を削り出す職人と、その他のパーツを曲げたり、溶接したり、また、現場監督のような別の職人と役割を分けながらイメージを形にしていきます。
まずは、サンプル作成に必要なパーツを加工のしやすい、真ちゅう製でとりそろえていきます。
次に、ハンドルの持ち手として、使いやすさを追求した、曲線や、カーブを金具に付ける為の道具の下準備をしていきます。
火花が飛び散っているのは、どんな金属をもゴリゴリと荒削りできる”グラインダー”。この道具を使って曲線部分を曲げる機械の留め足を準備していきます。
曲げ型を作成した後、熟練の職人によって、握った際に手になじむ絶妙な角度に金具を曲げていきます。絶妙な角度を何度も何度も角度も調整しながらベストのつかみ心地を探していきます。
まずは、サンプル作成のために、たいていは、メタルハウスにて曲げ型や、その他の必要な型は手作りにて用意し、サンプル作成をしていきます。
加工した直後の真鍮のパーツは、特に加工した部分に金属特有のゴツゴツとした切り口が発生します。持ち手ハンドルとして、手に触れる金具として使用される為に、エンドレス(ペーパー状のヤスリ)を使って、金属に滑らかさ、柔らかさを取り付けて、触り心地を追求していきます。
お客さまからのイメージやご要望に対応できるように、メタルハウスでは、21世紀になっても手作業が今でもモノ作りの中心になっています。
ヤスリや、グラインダーでの荒削りで形どった部分を、最終的には、熟練の職人の感覚を頼りにひとつひとつ手作業にて丁寧に整えていきながら、メッキを付ける前の最高の生地の状態に仕上げていきます。
角度、曲線、面取り、さまざまな加工をしたそれぞれのパーツを、溶接の職人の手によってロー付けし(純銀を使用した溶接)、ひとつの金具の製品として組み立てていきます。
約800c前後まで真ちゅうを熱し、そこに銀と真ちゅうをつなぎ合わせる、特殊な薬品を使用して溶接していきます。職人の長年の経験から真鍮の色の変化、薬剤の移り変わりの速さを元に約800cの温度を瞬時に判断し、絶妙なタイミングにて2つの真鍮のパーツをロー付けしていきます。
メタルハウスでは、商品の使い道によって、何種類かのロー付けの方法を使い分けます。
今回は、指しロー(純銀製の鉛筆の芯のような形の細い棒)を使用して、ピンポイントにて真ちゅう同士を溶接していきます。こうすることで、メッキ加工を終えた後の品質、質感が格段に良く仕上げることができます。
メッキ加工後のオールニッケルサテーナ仕上げのハンドルです。
溶接部分が分からないくらい、丁寧に、美しく仕上げることができました。
溝の中に革をはめ込んで1本手のハンドルとして使用されます。
挟み込んだ革は裏面のネジでしっかりと固定して使用します。
職人手作りのオリジナル・特注の手カン金具いろいろ
Original Hnadmade Handholder Fittings
・メタルハウスオリジナルの手カンをシンガポールのお得意様向けに、製作風景
シンガポールは熱帯地域に属し、一年中湿度が高いために、透明のクリアラッカー(塗装)をします。
これで、湿度の高い国々でも長くに渡って、当社の金具を愛用していただける事でしょう。(弊社では基本的には変色が少ないように、クリアラッカーを最終加工に施しますが、キーホルダーや、金属同士が擦れあったす、ぶつかったりする様な箇所では、クリアラッカーを施さない仕上げもあります。)
真鍮を削りだし、形を整え、リングを溶接する為に、軽い電気を流し、リングと本体を仮止めしています。
まだ仮止めの為に、ていねいに取り扱いしていきます。
仮止めの後は、銀ローを使用してのロー付け。
その前の下準備。
もっと近づいて、写真を撮りたいところですが、何せ800度近いのでカメラが解けてしまいます。
ニッケル+クリアラッカー仕上げとなってます。
海外の商品は比較的クリアラッカーを使用しないことが多いですが、メタルハウスはお客様に長く愛用していただける金具を提供できるように日々努力しています。
犬の首輪、リード等を販売なされているお客様より、オリジナルのロゴを入れた手カン、美錠の製作風景
まずはロゴの位置を確認し、型をセットしていきます。
ちょうど中心にお客様のブランドネームが入っているのが分かりますか?
この角度からは非常にロゴがはっきり見えます。
ワンちゃんの首輪に使用し、ナスカンを取り付けられるように設計されています。
メッキ、艶出し加工直後の手カン、美錠
東京で和装のバッグを製造なされているお客様から、当社オリジナルの、手カンの製作風景
数量200セットで、和装バッグ用の手カンのという事で、真鍮削りだし、ニッケルメッキ仕上げに致しました。
まずは、パーツを一つずつ削りだして行きます。
小さなパーツを丁寧に組み立てて行きます。
組み立てた手カンを平らな板の上に乗せ、ロー付けの下準備!
バッグ本体との接続の為に、足(つめ)もロー付けして行きます。
真鍮削りだし、ニッケルメッキ仕上げの商品の完成です。
光沢が素晴らしいと思いませんか?
LOEWE さま用、特注、真ちゅう製の手カンの製作風景
少しだけですが、商品をお見せいたしましょう。
真ちゅうの板から、丁寧に一つ一つ削りだした直後の表情です。
まだ、荒削りでゴツゴツとしているのがわかりますか?
メタルハウス秘伝の面取り加工を10時間ほど施した直後の表情です。
表情が柔らかく、角が取れているのがわかりますか?
金サテーナという、金メッキを厚付けした後に、ブラッシング加工を施したメッキかこうです。
縦にブラッシングが入っているのがお分かりになられますか?
バッグ、鞄の生産で有名な、庫県にの豊中市にあります兵庫県杞柳製品協同組合さまより、オリジナルの手カンのオーダー1000セットの製作風景。
全てはお見せできないために、製造現場と、完成品の写真を少しだけ載せておきます。
今回はお客様が、金具の原型(型の元になるサンプル)をお持ちだったという事も有り、その原型を利用させていただきました。
アンティークゴールドメッキ(通称アンティーク)
左が本金メッキで、右側が黒メッキ(黒ニッケル)になります。
今回は合計3色のオーダーを頂きました。
一つ一つ長さを調節し、真鍮を切断していきます。
金属を切断する機械ということは、指さえも簡単に切断してしまうために、気の抜けない作業です。
指と比べて 見ると良く分かりますが、バッグ本体との接続に使う足は、幅1mmの真鍮の板を適切なサイズに切断し、手作業で曲げていきます。
バッグ本体に取り付ける為の足も、特注品の為に、全て手作業での手作りです。
香港で開催される、Leather Fair以来15年以上お取引させていただいている、シンガポールのお得意さま向けの金具の製作
真ちゅう削りだし。
これを組み立てていきます。
ネジパイプとサイドをまずロー付け(溶接)していきます。
ロー付けとは銀を使用して、真ちゅうと真ちゅうを熱で熱しながら溶接する方法なので、一目見て、どれだけの高温かご理解が出来ると思います。
下地処理をして、焼き焦げた表面を面取り加工で取り除き、メッキが付きやすいようにします。
この処理をするかしないかで、完成品のクオリティーが180度変わります
海外、特に湿度の高いシンガポールには特殊なNIにトソウを施し、紙での包装ではなく、空気になるべく触れないように、密封性が高く、保存しやすい特殊なテープで包装します。
これも、メタルハウスの小さなサービス
オリジナル・特注のネーム入りDカンとバックルの製作
Original Hand Holder and Buckle with its Original name
東京の目黒を中心に製作、販売活動をなさっていらっしゃるお客様より、世界でひとつしかない、オリジナルのロゴ入り、特注のバックルの依頼を頂きました。
今回は小ロットで、サイドにブランドネームを入れたいとのご要望でしたので、ラバーキャスティングと言う製法を用いて製作致しましたので、製作風景を少しお見せいたします。
数ある道具なの中から、お客様のデザインに最適な小道具を選び出していきます。この感覚も長年の職人の”感”が頼りになります。
作成したゴム製の型に溶けた亜鉛を流し込み、遠心力によってそれぞれの型に生地をなじませて成形していきます。
型の隅々まで生地の亜鉛を流し込みたいので、時間や、遠心力の速度は職人の技術の見せ場になります。
ラバーキャスティング後に、別加工で作成したピンをメッキ加工前に取り付けます。
本体は亜鉛製、ピンは鉄製ですが、メッキを付けることで、商品の色合いに統一感を持たせます。
金古美(アンティーク調で、ブラッシング加工がされています)
文字のみ黒いメッキが残り、文字がくっきりと見れるようになります。
ピン付の”ピンバックル”と、ピンなしの”Dカン”として使い分けるそうです。
完成品を想像しながら製作を致しますが、今回は想像以上に出来栄えの良い商品に出来上がりました。
帽子用のオリジナルロゴ入りDカンを作成したいとの事で、HPを見て当社に来てくれました。
何度も何度も足を運んで頂いて、最終的に写真の様な形状にたどり着きました。
文字は古代ローマ時代の文字をモチーフにしたロゴらしいです。
まだメッキ前の下処理だけの段階ですが、もう既にこのままでも十分に格好が良いです。これからメッキ処理に入ります。
ニッケルメッキ後の商品。オリジナルのロゴを入れた金具を使うことで、ブランド力もグッと上がります。
・東京の下町にてモノづくりをされている、靴メーカーさまから、真ちゅう削りだしのピンバックルの製作風景
小ロットでのご依頼でしたので、型を起こさず、真ちゅうを削り出して、さまざまなデザインに成形する、”挽きモノ”という技術を使用していきました。
この製法は、最初の原型となるプロトタイプやサンプル、少量生産、最高級品の商品、型では作成することができないクオリティーを追求したお客さまなど、職人の経験、熟練の技がなければ成り立たない技法になります。
その他、パーツや、さまざまな付属を作成する職人たちとのコラボレーションも欠かせません。
真ちゅうの板材から一つ一つ丁寧に削り出され、正面に艶と丸みを持たせる、バレル加工を施した直後のバックルです。
とても小さなバックルで、また、お客様はオリジナルのロゴを刻印されたいとのことでしたので、コストを抑える為、手彫りにて彫刻を施す方法ではなく、刻印棒を作成し、刻印を”打つ”方向で製作していきます。
一つずつ手彫りにて彫刻を入れ込むよりも、刻印棒を作成することで、コストを大幅に軽減することが可能になります。
はやり、コストを考えてのモノづくりは、お客様の為には欠かせませんからね。
上部に見えている、グレーの棒が、刻印棒になります。棒の先端には、お客さまご希望の”TYE”のロゴが刻印されています。
日本刀にも使われる鋼製の刻印棒なので、真ちゅう、アルミ、鉄、さまざまな金属への刻印が可能です。
TYEと刻印されているのが分かりますか?
メタルハウスでは、ほぼ全ての工程が熟練の職人の手作業にて進められています。
お客様の中には、パソコンでデザインをインプットすれば、商品が簡単に、勝 手に作られると思われる方もいらっしゃいますが、21世紀の、デジタルな時代でも、モノ作りには、手作業での仕事、機械では不可能な思いやりの仕事がとても大切だとメタルハウスは考えます。
お得意様のご要望に合わせて真ちゅう製のバックルにアール(曲線)を付けていきます。
真ちゅうも金属なので、簡単には曲がりません。まして、均一に全ての商品を曲げる為には、用途に合わせたさまざまな道具を使用していきます。
メタルハウスでは、お客様のご希望により近く、アイデアを形にする為に、数百ものさまざまな型や、道具を組み合わせたり、単独で使用したりと、日々努力を重ねながら、モノ作りを続けさせていただいています。
真ちゅうに磨き仕上げを施し、表面に真ちゅう本来の艶、光沢を取り戻します。
地金のままでは、真ちゅうが酸化して変色し、経年劣化してしまう為、今回は商品にクリアラッカー塗装を施します。こうすることで、真ちゅうの経年劣化を防ぎます。
メタルハウスのお客様の中には、真ちゅうの酸化、経年劣化をブランドのイメージとして、雰囲気として前面に出したいというお客様も沢山います。そういうお客様には、もちろんクリアラッカー塗装を施さない加工も可能です。
雰囲気が出ていて感じが良く仕上げることが出来ました。
オーダーメイド・オリジナル・特注金具の製作を支える、メタルハウスのプレス職人
・Craftsman・
(”プレス”職人編)
江東区の住宅街にある弊社のプレス職人の工場。
ドアを開けるとうっすら差し込む光の中、プレスの音だけがもくもくと響いています。 工場内に漂う沈黙と機械音のコントラストが、70年以上に渡って小さな金属の部品を刻んできた歴史を際立たせています。
弊社のプレス技術は数十トンもあるプレス機をもちいて、模様のついた型を金属に押し付けることで、金属の表面に様々な刻印、模様をほどこす技術のことです。
SK材(日本刀に用いられる強固なはがね素材のこと)で作られた型が、次々と丹銅・銀・真ちゅうなどの薄い金属に強い力で打ち込まれていきます。
数え切れないほどの抜き型が所せましと、丁寧に並べ整頓されています。そして、身の回りにあるたくさんのオリジナル金具がここから生まれ、皆さんの手元に届けられていきます。
こういった”モノ”への愛着は日本人の心ですよね。
最近では少なくなった学帽や校章の見本もたくさんあります。
なくなっていくもの、残るもの、ノスタルジックな感傷に浸りながら、子供の頃の思い出が頭をよぎりますね。
プレス機を操るの職人。
以前はたくさんの職人がいましたが、今は2人にて伝統の技術を後世に残そうと頑張っています。
思い通りのモノが作れたときが一番の喜び。
手間がかかってこその手仕事!「手間がかかるけど、人生はだいたい手間がかかるもの、人生そのもの」と一言。 笑顔が素敵で、優しく、いつの日もモノづくりに情熱を注いでいる職人。
メタルハウスの技術はこうした多くの職人たちにより作り上げられています。
・工場の風景を少しお見せします・
メタルハウスの職人たち
・Craftsman・
(”挽き物”職人編)
メタルハウスと共に、お客様の理想とするオリジナル金具を製作する職人達を少し紹介したいと思います。
まずは、金属を削る、穴を開ける、ネジを切る等の金属加工を得意とする”挽き物”の職人です。挽き物とは金属を挽いて、金具を切り出したり、金属に溝を彫ったり、作ったりする技。
1920年代から続く職人の技術。
時には、注文された金属のアール(カーブの角度)を作り上げるために、刃や原盤から作成していくこともあります、、、。
金属を正確に挽くことだけが技ではありません。
金具の型そのものも職人の手から生み出されています。
バッグ、財布、ベルト、自転車、楽器、、、、オリジナル金具はここから始まっていきます。
大昔のジュースの空き缶はできあがったばかりの金具を入れていく為のものです。
段ボールだと破れてしまうから、空き缶が丁度いいんです!
50年以上前から使用している、旋盤(ネジを作成したり、丸い金属を加工する機会)です。
先代から使用している機械なので、職人とおおよそ同じ年齢ですかね~。
メタルハウスではお客様のイメージを形にできるよう心がけています。
世界で一つだけのオリジナル金具は手軽に作成が可能です。
*お見積もりの場合には手書きのデザインでも、写真でも構いません。お客様が作成したいイメージに簡単なサイズを入れてお見せください。
オリジナル金具作成を熟知した、メタルハウスの担当者が詳しい内容をお聞きいたします。
お気軽にご連絡ください。
*メタルハウスから、モノ作りトータルコーディネートのお知らせです。
メタルハウスでは、”オリジナル金具の製作”に合わせて、チェーンやフック、付属金具を含めた”金属小物の組み立て”や皮革製品の”縫製作業”、オーダーメイドの”完成品の製作”、”特注の記念品や贈呈品、プレゼント”まで、モノ作りのトータルコーディネートにて、お客さまの“アイデアやイメージを形にするお手伝いを始めました。”
金具の技術と、信頼関係のある縫製の技術を、声の届く距離に位置づけて組み合わせる事で、オリジナルのロゴやモチーフを刻印した、特注の靴べらや、キーホルダー、金属小物、オリジナル金具を付属したアクセサリー、革小物やベルトなど、“お客様のイメージしているアイデアやデザインをオーダーメイドの完成品まで自由に製作することができる”ようになりました。
詳しくは:こちらまで
”オリジナル金具の製作から”〜”オリジナルの縫製作業、付属金具を含めた完成品の製作”までご興味のある場合には、合わせてお話しください。モノ作りを熟知した、メタルハウスの担当者が追って詳しい内容をお聞きいたします。
お気軽にご連絡、ご相談下さい。