2018年8月27日
オーダーメイド、特注真ちゅう製ベルトバックルのオーダー
印伝屋さま完全オーダーメイド、ブランドオリジナル、特注真ちゅう製ベルトバックル金具
Original Metal Belt Buckle Fittings
山梨県にて400年ほどの長い歴史を持つ、甲州印伝屋さまから、完全オーダーメイド、オリジナルのバックルのご注文を頂きました。
あらゆるパーツが真ちゅう素材で日本製。全ての工程を日本の職人によって作成された、オールハンドメイドの国産のオリジナルバックルです。
手作りならではの温かみ、深み、味わい。そして光沢、艶やかさ、、さまざまな職人からのメッセージを感じることができる、雰囲気のある素晴らしいバックルに仕上げることができました。
全てのパーツが真ちゅう製です。
真ちゅうの板材を丁寧にサイズ、デザインごとに切断したり、削り出したり、まずは必要なパーツを素材から取り揃えていきます。
フライス、縦フライス、旋盤、彫刻機、、、様々な道具、技術を駆使して製作を続けていきます。
金属は削り出したり、切断すると、金属特有の”バリ”(ゴツゴツと角が出てしまう現象)が発生してしまいます。
それらを熟練の職人の手作業にて、大、小、丸、角、短、長、さまざまな形状のやすりを使い、取り除いていきます。
やすりを掛ける木製の台は数年、数十年と使いこまれ、さまざまなデザイン、形の商品に対応できる形に作りこまれていきます。
ベルトが通る部分のベルトループのパーツです。
板状の真ちゅうを削り出したあと、、印伝の革ベルトが通る幅に両端を曲げこんでいきます。
印伝さまのベルトループのパーツを曲げるためだけに、真ちゅうにて別途”曲げ型”も作成しています。(上部に見えるのが曲げ型です)
それぞれに用意したパーツを組み上げる工程に入ります。
電気溶接で仮止をし、次に強度があり、仕上げが綺麗なロー付け(純銀を使用した溶接方法)をしていきます。
仮止め後に、純銀を使用したロー付けで、本格的に溶接、接合していきます。
真ちゅうを約800cまで熱し、銀が溶け、真ちゅうが溶ける寸前を狙い溶接していきます。
このバックルの背面には、甲州に約400年の歴史をお持ちの印伝屋さんの屋号”印伝屋”が一つ一つ刻印されています。
上部に見えるのが、鋼製(日本刀の材料に使われるモノ)の刻印棒です。
一つ一つ丁寧に印伝屋さまの号を刻印していきます。
ベルト先端のパーツは、2パーツに分けて製作していきました。
溶接する前の段階で、先に正面に磨き加工を加えることで、溶接の組み立て後に通常は磨けない(光沢を出せない)部分にも、溶接後に輝きを持たせることが可能になります。
ちょっとした職人の熟練の技なんですね。
こうすることで、生地の段階では分かりませんが、完成品として、クオリティー、質感、光沢、まったく別次元の商品に仕上げることが可能になります。
次にメッキ加工をして、組み立ての作業に入ります。
バックルのピンの取り付けです。
バックルのピンも真ちゅうから、削り出し、全て手作業にて作成している為に、それぞれのパーツに個性があります。
組み立ての最終工程では、それぞれのパーツの相性を確かめながら、ガタつき無く、はめ込み、組み立てられるように、確認しながら取り付けの工程を行っていきます。
それぞれのパーツの相性を一つ一つ手作業にて確かめながら、丁寧に組み立て作業を行っていきます。
ながく職人をしていると、触っただけで、どこに、どんな調整が必要なのかが、自然とわかってくるんです。(よく0.1mmの薄さの違いが分かる、なんていう職人さんがいますよね”笑”、その感覚に似ています。)
組み立て後、傷は無いか、調子はどうか、バランス、長さは、角度、、、などなど、検品作業を兼ねての最終作業を行います。
表の面にも”INDEN-YA”という屋号が彫刻されています。
ベルト先端2つのパーツを先に磨き上げたことで、重ねあった部分の隅々まで、この光沢、艶感を作ることが可能になりました。
このバックルの質感、重厚感を作り出すことができるのは、やはり日本の職人の技、海外製の商品では、ここまでの商品を作り出すことはできないでしょう。
これから、印伝屋さまの方で、鹿革に漆を施した特殊なベルト用の革と最終的に組み立てられて、完成品になり、お客様の手元に届けられます。
400年も続く、印伝屋さまの、モノ作りに対する姿勢、考え方には、時間と手間を惜しまず、丁寧にしっかりと製作していくことがとても大切だと、モノ作りを通じ、いつも勉強させられます。
その他のバックルは:こちらまで
メタルハウスではお客様のイメージを形にできるよう心がけています。
世界で一つだけのオリジナル金具は手軽に作成が可能です。
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