2018年2月13日
オーダーメイドのスケルトン型、オリジナル特注ブローチ金具の製作
オーダーメイドのスケルトンデザイン金具の特注オーダー
Original Metal Brooch Fittings
爬虫類の革をメインに財布・バッグにてブランドを展開なさっているお客様から、オリジナルのスケルトンデザインの豪華なブローチのオーダーを頂きました。
指輪を作成するのと同じ製法である、”ロストワックス”という技法にてスケルトン部分を鋳造しながら作成し、合わせて組み合わせる土台を挽き物という昔ながらの技法を使い作りだしていきます。
職人の感性と経験を生かしながら丁寧にお客さまから頂いたイメージを作り上げるために下準備を重ねていきます。
ロットは100ヶ程と大きくはありませんでしたが、細部までこだわった、メイドインジャパンの技術が光る最高級のオリジナル金具を製作させて頂きました。
数量に応じて、今回は金型を製作せず、大量生産の方法とは違う、昔ながらの日本の技術を応用したモノ作りにてオリジナル金具を形作っていきました。
土台は真鍮の板を一つ一つ削りだす、”挽きモノ”、スケルトンは”ロストワックス”の技術を応用していきます。
全ての加工を始める前に、ロストワックス製のスケルトンの部分と、その土台とのバランスを丁寧にさまざまな角度から完成品を見据え、これからの製作の工程を丁寧にイメージしながら作業を進めていきます。
全ての製造工程を完全に頭の中にイメージし、ひとつひとつの作業を丁寧にイメージ通りに進めていきます。
金属独特のゴツゴツとした感覚をメタルハウス秘伝の面取り艶出し加工を加えた後、バッグに取り付ける為に必要な割り足部分を本体裏面に慎重に位置を考えながらロー付け(純銀を使用した、強度の有る溶接方法)していきます。
この工程の最中も、私たちの先の縫製メーカーさまたちが製作作業が進めやすいようにすることを考えながら金具の製作を続けていきます。
長年培われた、職人の繊細な手作業、感覚、経験が生きています。
21世紀、デジタルな世の中になっても、メタルハウスでは昔ながらの伝統や職人たちの歴史を大切にしています。
挽き物で製作した真ちゅうの土台部分が溶ける寸前の約800cまで熱していき、割り足と本体とを純銀を使用してロー付けをしていきます。
もちろん温度計などには頼らず、職人に長年の経験から、表面の真ちゅうの色の変化、薬品が動き出すタイミング、銀の溶け出す速さ、などを目安に温度を目で確認し絶妙なタイミングにてロー付けを行っていきます。
メーカーさまが、バッグに取り付けやすい様に、位置を目で確認しながら一定に溶接しています。
黒メッキ仕上げ。
この質感・光沢感・重厚感は国産の技術でしか作成できないでしょう!
ニッケルメッキ仕上げ。
一つの傷も無く、仕上げられたスケルトンプレート。
日本の技術はまだまだ世界一ですよ!
同じブランドさま向けの、スケルトンのブローチです。今回はスクエア形のオリジナルのロゴ入りブローチになります。
お客さまのオリジナルのロゴを刻印したいとの事でしたので、まずは40年以上親しまれ使用されている、数十トン以上の力のある、弊社のプレス機にて、刻印を打っていきます。
刻印する面から、キズを取り除き、磨き仕上げをして刻印を打ちます。こうすることで、仕上がりがより一層艶やかで、光沢感のある金具に完成することができます。
スケルトンを溶接する位置関係を考え、バランスよく丁寧に刻印を打ち込んでいきます。
キズ一つ無い、真鍮本来の輝きの上に刻印を入れた直後の表情です。
磨きの作業を先にし刻印を打つという”一手間”を加える小さな事が、完成品のクオリティーに大きく影響を与えます。これも創業90年近いメタルハウスの伝統、代々引き継がれた歴史からくる経験なんですね。
指輪や貴金属を作成する製法”ロストワックス”にて作成された、同様のスケルトン金具です。
磨き上げた表面・正面が汚くなってしまったかのようですが、溶接をする際の薬品が金具の表面に散らばってしまっただけで、メッキを付ける際の洗浄の際に綺麗に元どうりになります。
刻印を入れる前に正面を磨き上げているので、仕上がりにも問題はおこりません。
ファーストロットであったので、頂いた図面を元に丁寧に確認しながら作成していきます。
黒ニッケル仕上げ
ニッケルメッキ仕上げ
金メッキ仕上げ
オリジナルホック、ボタン、カシメ、タグ、ネームプレート、、、。世界で一つだけのオンリーワン金具の作成事例、方法、手順、納期、型代、製作後の様々な型の利用方法についてはこちらをご覧下さい。
メタルハウスではお客様のイメージを形にできるよう心がけています。
世界で一つだけのオリジナル金具は手軽に作成が可能です。
*お見積もりの場合には手書きのデザインでも、写真でも構いません。お客様が作成したいイメージに簡単なサイズを入れてお見せください。
オリジナル金具作成を熟知した、メタルハウスの担当者が詳しい内容をお聞きいたします。お気軽にご連絡ください。
*また、メタルハウスでは、”オリジナル金具の製作”に合わせて、チェーンやフック、付属金具を含めた”金属小物の組み立て”や皮革製品の”縫製作業”、オリジナルブランド用の”完成品の製作”までトータルにてお手伝いをすることが可能になりました。
金具の技術と縫製の技術を声の届く距離に位置づけ、組み合わせる事で、オリジナルのロゴやモチーフを刻印した、特注の靴べらや、キーホルダー、金属小物、オリジナル金具を付属したアクセサリー、革小物やベルトなど、お客様のオーダーメイドにて自由に製作ができるようになりました。
”オリジナル金具の製作から”〜”オリジナルの縫製作業、付属金具を含めた完成品の製作”までご興味のある場合には、合わせてお話しください。モノ作りを熟知した、メタルハウスの担当者が追って詳しい内容をお聞きいたします。
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